日程が埋まってきます!
そんな言葉を信じて騙されました。
婚約して結婚式を考え始めたばかりの人はこんな疑問がありませんか?
式場の空き状況ってどうなんだろう?
事前に確認する方法あるかな?
そんな疑問に答えます。
結論、正しい空き状況を確認する方法はないと思った方が良いです。空き状況に騙されて申込みをすると、私みたいに式場探しをやり直すことになるかもしれせん。
ブライダル業界の営業は酷いとこもあります。後悔しない式場選びの参考にしてください。
結婚式の空き状況を調べる方法はある?
ブライダルフェアに参加する前に式場の空き状況が知れたら助かりますよね。実際、事前に結婚式の空き状況を調べられるのでしょうか?
実はいくつか方法はあります。代表的な3つを紹介します。ただし、どの方法も確実な情報ではないので注意してください。教えてもらえない、または、正しい空き情報じゃないことがあるので参考程度にするのがいいです。
1.結婚式サイトを利用する
まずは、結婚式サイトの利用です。
結婚式サイトとして有名なのは「ゼクシィ」「ハナユメ」がありますが、この2つのサイトは式場の空き状況を調べる機能がありません。
調べられるサイトとしては2つあります。
サイト①マイナビウエディング
マイナビウエディングでは、気になる式場の空き日程を一括して聞くことができる機能があります。1件1件確認する手間が無いのがメリットです。
デメリットは、
- リアルタイムで確認はできない
- 返信までタイムラグがある
というところ。また、仮予約はできないので見学に行ったら埋まっている可能性もあります。この機能はスマホ非対応なので、使う場合はパソコンからアクセスする必要があります。
サイト②プラコレウエディング
数問の質問に答えるとオススメの式場を提案してくれる珍しい形式のサイトです。
式場があり過ぎてわからない!
という段階の人にはゲーム感覚で気軽にできて入りやすいです。自分から選んでいくのではなく、プランナー側が提案してくれるのが特徴です。
式場のプランナーとチャットで質問ができるので、電話やメールよりも気軽にアクセスできる使いやすさもあります。
残念ながら、チャットといってもリアルタイムで返信は返ってきません。だいたい質問してから1日後に返信が返ってくるスピード感です。実質メールに近いですね。
1件1件メールするよりはチャットの分、問い合わせはしやすいです。
2.相談デスクを利用する
相談デスクは、「ゼクシィ」「ハナユメ」が有名どころ。
相談デスクは式場探しに関する悩みや希望を元プランナーなど式場に詳しい専門家が総合的に教えてくれます。
利用料も無料だったので「ハナユメ」の新宿西口店を利用してみました。
結婚式までの流れや式場探しのポイントなど全体的な話が聞けるのは良かったです。ただ、絶対に必要かと聞かれればそうでもないのでじっくり探したい人向けです。
相談デスクでは式場見学の予約までしてもらえます。相談デスクの人を介して、式場の空き状況を確認してもらえることもあります。
後述しますが、直接見学に行かないと空き状況を教えてくれない式場もあるので絶対ではないです。
3.直接電話する
最後は直接式場に電話する方法です。
一番手っ取り早い方法ですが、複数の式場に電話をするのは手間です。なおかつ、電話では空き状況を教えてくれない式場も結構あります。
教えてくれない理由を聞いてみたら
見学の時には埋まってしまうことがあるのでトラブルを避けるためです。
と言っていました。
確かにそれもあるかもしれませんが、式場としてはとりあえず式場見学に来てほしいのが本心でしょう。
試しに3式場電話してみましたが、教えてくれたのは1式場だけでした。
式場に行けば空き状況を教えてもらえる?
式場に行かずに空き状況を調べる方法について説明しましたが、どれも確実ではない方法です。
実は、ブライダルフェアで教えてもらう空き状況も嘘の可能性があるので注意してください。
実際私は騙されて一度申込みをしてしましました。一度申込みをすると式場の変更がかなり難しくなるので気をつけましょう。
ブライダルフェアの空き日程が嘘だとわかった理由
一度騙された後、私は10会場のブライダルフェアに参加しました。疑心暗鬼の私は実際にあった3つの経験からブライダルフェアで教えてくれる空き状況は嘘だと確信しました。
決定的な証拠ではありませんが、状況的に考えて嘘だと思うには十分な体験です。
【経験その1】後日問い合わせたら別の候補が出てきた
とあるブライダルフェアに参加したときです。
この月の空きはここしかありません。
今日決めてもらえれば特典が付きます!
と言われました。
本気で悩んだ結果、他の式場も見てみようと申込みをせずに帰宅。その後もいくつか式場見学をしましたが、結局この式場が良かったとなりました。しかし、空いていた日程が親族都合で挙げられないことに。
「そこしか空いていない」って言ってたから違う月にしなきゃだめだよな…
と思いながらダメ元で問い合わせてみると
別の日程が空きました!
特典も特別そのままお付けします!
という返事がありました。しかも今回は大安の土曜日で時間帯もいい。前回より条件が良くなっていました。よかった!と思う反面、本当に日程は空いていなかったのか?と疑問が残りました。
【経験その2】ブライダルフェアで同時10組に営業
休日の大規模ブライダルフェアに参加した日のこと。その日は10組の新婚夫婦が同時にフェアに参加していました。一通り見学や試食が終わり、一斉に見積りと日程の営業が始まりました。
他の式場と同じように
この月は2つしか空いてないですね・・・
候補の1つは日曜の夕方だったので×。実質1つの候補しかありませんでした。
候補の日程はハイシーズンの日曜で一番人気のありそうな日。そこでふと疑問が沸きました。
同時に営業してるのに同じ日に申し込もうとしてる人はいないのかな?
と思って営業さんに聞いてみました。これだけ候補日が無くて10組もいればバッティングする可能性は充分にあり得るはず。
プランナーさんの回答は
…そうですね。確認してきます。
あまり焦っている感じもなく一度離席されました。
確認の結果は
大丈夫でした!まだ空いていました!
その後も他の組の申込み状況を気にすることなく営業が進みました。
これはさすがに不自然ですよね。日程が空いてても候補日を少なく伝えてるのではないでしょうか。そして別の日程を伝えてるのかもしれません。
そうすれば同時に営業をかけてもバッティングする心配はありません。
【経験その3】日程の空き状況確認にやたらと時間がかかる
ブライダルフェアでは最初にアンケートで希望の日程を聞かれます。
- 希望の月
- 曜日
- 日柄
- 時間帯
- 記念日
希望の日程が空いているかはフェアの終盤で教えてもらえます。そして、日程の空き状況の確認は必ずお客さんから見えないところで行われます。不自然ですよね。
空き状況はシステムで管理されているので、パソコンがあればすぐにその場で確認ができて効率的です。ですが、どの式場も絶対に目の前では確認しません。しかも10分~15分待たされることが多い。
私が参加した10会場のブライダルフェアでその場で空き日程を調べていたことはありませんでした。なぜこんなに非効率なことをわざわざしているのでしょうか?
それは人によって提示する日程を調整しているのではないでしょうか。
例えば、
- 成約が見込める客
- 招待ゲストが多い客
- お金を持っていそうな客
このようなお客さんは式場にとって利益が期待できるので、ぜひ契約を取りたい客です。事前アンケートに合っている日程を優先的に伝えるでしょう。逆に、利益が期待できない客はのであまり人気のない日程を示される可能性があります。
結婚式場は1日に挙げられる組数が限られています。1組でできるだけ多くの利益が期待できるお客さんを選ぶのは当然でしょう。
ちなみに、ブライダルフェアでは職業も聞かれます(具体的な会社名まで)。結婚式を挙げるのにで職業なんで必要ない情報ですよね。これはあなたの収入があるか(たくさんお金を使ってくれるか)確認するために使われています。
結婚式場が空いているとなぜ言える?
ここまで私が実際に体験したブライダルフェアでの経験をもとに結婚式場が教えてくれる日程が嘘であることについて説明しました。
ここからはブライダル業界の客観的な事実から結婚式の日程が空いているという根拠を解説したいと思います。
結婚式場は乱立だが結婚式をする人は減っている事実
結婚式業界にとって今の日本は厳しい状況です。
生涯未婚率:男性25%、女性16%
平均初婚年齢:男性31歳、女性29歳
男性の4人に1人が一生独身。結婚は男女ともに30前後の時代です。そもそも結婚式を挙げる人が年々減ってきています。
それに加えて新型コロナウイルスがブライダル業界に与えた衝撃は大きいです。ある民間会社の調査によるとコロナ後に結婚した人のうち結婚式をしなかった人の割合は66%。3人に1人しか結婚式をしていないということがわかりました。
結婚式場の数は減らずに、結婚式をする人が減れば当然式場が余ってしまっているわけです。
日程が埋まるなら特典値引も営業も不要
ブライダル業界は集客のために莫大なコストをかけています。その1つの例がブライダルフェアです。
- 参加するだけでもらえる商品券
- 無料で食べれるフレンチコース
- 3時間近くの専属案内営業
なぜこれほどのコストをかけているのでしょうか?式場の言う通り本当にほとんどの日程が埋まっているのであればそこまでする必要があるのでしょうか。
特別値引も同じです。なぜわざわざ値引きをしてまで契約を取ろうとするのでしょうか?本当に日程が埋まっているなら値引きも豪華な特典もなくても予約は埋まっていきます。
貸し切りなので日程が埋まりやすいも嘘
貸し切り会場の場合、1日に挙げられる組数が少ないのは事実です。では、複数同時に挙げられる会場より日程が埋まりやすいのでしょうか。
答えはNOです。なぜなら、複数挙げられる会場は当然その分だけ広告費や営業などにコストをかけるため集客力が高くなっています。
なおかつ、同じ式場でも会場ごとに雰囲気や収容人数など違いを作っているため会場ごとにみると競争率はあまり変わらなくなります。
この会場は1日2組しか挙げられないのですぐ日程が埋まっちゃうんです。
も営業トークなので騙されないようにしましょう。
なぜ本当の空き日程を教えてくれない?
なぜ本当の空き日程を教えてくれないのでしょうか?それは、焦らせるため。焦らせることで契約を取りたいのが式場の思惑です。
たくさん在庫がある商品なら、今買わなくてもいいかな?と思いますが、
在庫残りわずか!と言われると、買わないとなくなっちゃう!
と焦りますよね。
それと同じで
申込まないと日程が埋まっちゃう!
と焦らせたい狙いがあります。
そして多くの人が騙されて契約してしまします。ゼクシィの調査によると、4人に1人が1件目の見学で即決して申込みをしています。
例えば、車や家の購入など数百万の契約をするときに即決することはあまりないですよね。結婚式ではたくさんの人が即決をして損をしてしまっているんです。
そして、即決をしてしまった人は結婚式の満足度が下がる傾向にあります。
後悔するにも関わらずなぜこんなに多くの人が即決してしまうのか。大きな要因の1つがブライダルフェアの営業方法です。
具体的には、
- 空き日程の嘘
- 1件目(即決)特典の嘘
があります。
騙されたくない人はこの記事を読んで注意してください。
『1件目特典の嘘』については別の記事で解説しています。
空き状況が嘘か本当か調べる方法
これまでの説明でブライダルフェアの日程が埋まっているがほとんど嘘だということがおわかりいただけたと思います。
そうは言っても、もしかしたら本当に埋まっていたらどうしよう…
そんな心配症な人もいるでしょう。
そんな人のために本当に日程が埋まっているか確かめる方法を解説します。実際にやるかは別として参考までに。
①適当な日にちを記念日で第一希望と伝える
たとえば、希望月が5月だった場合、適当な土曜日で日柄がいい日を記念日だということにしてそこが第一希望だと伝えてみてください。
それに対して
5月は他は埋まっていますが、そこだけ奇跡的に空いていました!
と言われるかもしれません。
その場合はまず嘘です。
人気の5月で土曜、日柄がいいなんて日程は普通は一番最初に埋まります。
最近キャンセルが出たのかもしれません。
などと説明してくるかもしれませんが、そんなことはどうとでも言えます。そもそも前述したように、月の中で1日しか空いていないことが有り得ないのに希望日だけが空いているような奇跡はないですよね。他の日程は確実に空いていますよ。
一度帰宅をして、この式場にしたいと思ったら連絡してみてください。
その日がまだ空いていれば問題ないですし、埋まってしまっていたら「日程変更があったので」などの理由をつけて他の日程を提示されます。
実際、私たちも2回目の訪問の時はもっと良い日程を紹介してくれました。
②友人に依頼して結婚式場に空きを確認してもらう
式場見学が終わった後に友人や兄弟などにお願いして希望していた月の空き状況を電話で問い合わせてみて下さい。
日程にこだわっていて空きがあればフェアに参加したいのです。
と伝えれば電話でも教えてくれる可能性が高くなります。
希望日程は5月〇日と〇日です。もしこの中で空きがなければ5月の空いている日程を全て教えて下さい。
というように、自分が希望した記念日(架空の)の日程を適当にあげてみて空き状況を確認してみましょう。ほぼ間違いなく空いていますし、提示されなかった日程が出てくるでしょう。
③希望している日程がダメだったと嘘をつく
①と同じように最初に希望していない日程を第一希望だと伝えてみて下さい。空き状況を教えてもらえる段階で「第一希望の日にちだけ空いていました!」と言われるかもしれません。
その後に、
だめだ。この日は○○だから結婚式は入れられない・・・。
というように候補の日程がダメだったという結論に持っていきましょう。
そうですか・・・実はこの日はイベントの日でブロックしているのですが、今回は特別に空けるように上司に交渉してきました!
などと先程空いてないと言われた日程が空いて出てきますよ。
④1年以上先の空き状況を聞いてみる
結婚式場を決めるのは1年前から半年前がもっとも多いです。
少人数での結婚式であれば3か月前ぐらいでも間に合うでしょう。
逆にいうと、1年以上先の日程で契約する人はほとんどいません。
絶対にその式場でその日に挙げたい!と強いこだわりがある場合は別ですが、結婚式を1年以上先にするメリットはあまりないからです。
それを知ったうえであえて1年~2年後の空き状況を聞いてみましょう。
聞くまでもなく実際には間違いなくどの式場も空き放題です。希望する人なんていませんから。
なのに「こことここなら空いてます」というように3つぐらいの空き状況しか提示されなければ確実に嘘とわかるでしょう。
嘘をつく結婚式場でも成約して大丈夫?
この記事で紹介した本当の空き状況を確認する方法を使えば、結婚式場が嘘を付いていることがわかるでしょう。
嘘だ(日程に空きがある)とわかれば焦ることなく他の式場とゆっくり比較検討ができます。
しかし最終的に嘘をついていた式場が1番よかったという結論になった場合、こんな心配が出てくるのではないでしょうか。
嘘をつくような式場で結婚式をしてもいいのだろうか・・・
信用できる式場なのか・・・
こんなことを思っている人に対する回答は
大丈夫です。嘘をつく結婚式場でも気に入っているのであれば成約して問題ありません。
残念ながら、そもそも空き状況の嘘をついていない式場なんてほぼないです。業界的に契約を取るためにいろんな手段を取っているんですね。
もちろん、接客態度やスタッフの雰囲気は重要ですので嘘をつかれたこと以外の対応に好感が持てるか(信用できるか)はチェックする必要があります。そこに問題がなければ今後も誠意をもってサポートしてくれるでしょう。
成約さえしてもらえれば後は式場として嘘をつくメリットがないですからね。空き日程で嘘をつくのは営業の世界でありブライダル業界に根付いたやり方なのです。
個人的にはこのような営業方法が当たり前になっているブライダル業界はどうなのかと思いますが、私のように騙されないようにしてください。
巧みな営業に騙されないようになるためには式場の人ではないプロに相談をして知識を蓄えておく必要があります。そのうえで1件目で即決せずに複数の式場を見学して比較することが大切です。
3件周ればブライダル業界の営業の方法にも慣れて冷静な比較ができるようになります。さらにハナユメ経由でブライダルフェアに参加すれば、電子マネーがGETできるキャンペーンも今ならやっていますよ。
3件ブライダルフェアに参加すれば3万円の電子マネーがもらえるなんで一石二鳥ですね。ブライダルフェアに参加するときはハナユメの利用をお忘れなく!